源泉徴収はいくらから必要なのか?クラウドソーシングでの受注について
クラウドソーシングのお仕事を受注する際、報酬を決める時に源泉徴収をするのならチェックを入れる項目があります。これってどうしていいか迷いますよね。1,000円以下の報酬でも源泉徴収は必要なのか?今回はそんな疑問にお答えします。
クラウドソーシングでお仕事をする時の源泉徴収
源泉徴収に関しては、国税庁のホームページや色々なサイトで詳しく載っています。源泉徴収に関する詳しい情報は、今回は省略させていただきます。今回は私が知りたくて調べても分からなかったことを実体験をもとにお伝えします。
今回私がこんな疑問を持ったのは、クラウドソーシングサイトでクライアントさんから源泉徴収はするにチェックを入れるよう指示されたからです。
私の報酬が700円の設定なのに、クラウドソーシングに手数料を2割引かれ更に源泉徴収で引かれたらいったいいくら残るのでしょうか?
答えはこうです。
《設定報酬¥700》
クライアントが支払う金額 :¥634=¥649(契約金額)+¥51(消費税)-¥66(源泉徴収額)
ワーカーが受取る金額 :¥494=¥634(クライアントが支払う金額)-¥140(システム利用料)
これはクライアントの採用担当の女性から聞き出した額の内訳です。何だかよく分からないですよね。「こんなに少額で源泉徴収する必要なんてあるのだろうか?」率直な疑問がわきましたが、これから長い付き合いになるかもしれないと思っていたので条件に同意して契約を結んでしまいました。
源泉徴収で漏れる個人情報
ところがこのクライアントとはうまくいきませんでした。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
私は1回限りのお仕事で契約を打ち切る決心をしました。そこである不安に襲われました。「このまま報酬をいただく流れになったら源泉徴収されてしまう。個人情報は大丈夫だろうか?」と。
どうやら大丈夫ではないようです。源泉徴収をすると、クライアントにこちらの住所が分かってしまうそうです。
「そんなの絶対にいや~!!」
個人情報を守るためにできること
あんなに怪しいクライアントに住所がばれるなんて絶対に嫌!!あんな安い報酬で個人情報わたすくらいなら報酬なんていらない!!本気でそう思いました。
困った私はクラウドソーシングに相談しました。「個人情報を漏らしたくないので報酬を辞退してもよいですか?」と。クラウドソーシング利用手数料2割が含まれる報酬を勝手に辞退してはいけないと思ったからです。
【源泉徴収による個人情報漏れを防ぐ方法】
①ライアントに源泉徴収なしに条件を変更できるか相談してみる
②クライアントに「途中契約終了」申請をして報酬はもらわない
クラウドソーシングに2つのアドバイスをもらった私は両方やってみる事にしました。
まずは、クライアントに①の源泉徴収なしの条件変更を相談しました。答えは「No!」でした。 クライアントは申請する義務があるとかで条件変更を即却下されてしまったのです。
(こんな時だけ義務とか正義ぶっちゃって)と内心思いました。本当は個人情報が欲しいだけじゃないのか?とも思いましたよ。
それなら報酬を辞退するしかありません。個人情報が守れるなら惜しいとも思いませんでした。そして次は契約の途中終了の申請を出しました。
なんと、これも「No!」。「記事の公開は確認できてますから納品ボタンを押してください。」と申請を却下されてしまったのです。またまた(こんな時だけ正義ぶっちゃって)と思いました。
1000人以上のワーカーと契約を結んで本当は個人情報目的じゃないだろうか?とどこまでも疑い深い私です。
最後の手段で「個人情報を漏らしたくないから報酬は辞退いたします。クラウドソーシングにも了承を得ています」と伝えてしまいました。その後は連絡来が来なくなりました。
契約上、1週間連絡なければ自然に契約が解消される扱いになるそうです。あれから2日経ったので、無事に契約が自然消滅してくれることを願います。
源泉徴収はいくらから必要?
そんなこんなで、結局は源泉徴収は少額でもクライアント次第で必要となる事が判明いたしました。
ちなみに、私が契約したクライアントは法人だから必要なのだそうです。個人で経営しているクライアントは源泉徴収の義務はないそうです。クラウドソーシングの業務によっても源泉徴収が必要なものと不要なものがありますが、ライティングのお仕事は源泉徴収が必要なのです。
ただでさえ安い報酬なのに、何だか腑に落ちませんよね。
まとめ
今回のことで、軽はずみに源泉徴収をともなう契約を交わすことは、いけないことだと学習しました。しかしながら、もしもまともなクライアントさんだったら、普通に契約していたでしょう。
あまりにも安すぎる報酬にクラウドソーシングでお仕事をするのはやめようかと思っていますが、もし今度よい条件でお仕事の話がでたら最初に確認しておくべきだと思いました。
ですがワーカー側も、良いクライアントか悪いクライアントか判断する確かな目が必要となるでしょう。今回は契約前から怪しいと思っていたものの、好奇心から契約を結んだことは危険だったようです。
少しでもこの体験が読者様のお役に立てれば嬉しいです。